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活火山の3D画像 那須岳

那須火山群は北より、甲子旭岳、三本槍岳、朝日岳、茶臼岳、南月山火山から構成されます。最も新しいのは茶臼岳で16,000年前から活動を開始したと考えられています。それ以降11,000年前、8,000年前、6,000年前、2,600年前に溶岩を流出する大規模な活動があり、 溶岩を流出した最新の活動は1,408年-1,410年になります。
30-20万年前には黒磯岩屑なだれ、17-14万年前には那珂川岩屑なだれ、4-3万年前煮は御富士山岩屑なだれが発生し那須野が原に広く分布しています。

■ 那須岳の3D画像 那須岳の東側から見た画像になります。

那須岳の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 那須岳の3D地質図 那須岳の東側から見た画像になります。茶臼岳は東に開いた大規模崩壊地に形成され、溶岩類が東側に向かって流出した様子が見られます。

那須岳の3D地質図

茶臼岳火山噴出物
C6:1408-1410ユニット、C56:峰の茶屋ユニット、C4:大丸ユニット、C3:八幡ユニット、C2:湯本ユニット、C1:大沢ユニット

南月山火山噴出物
Ko:黒尾谷岳溶岩類、Oy:遅山溶岩類、Tk:高雄山溶岩、Mg:前期噴出物
As:朝日岳火山噴出物

Of:御富士山岩屑なだれ堆積物、vf2:火山扇状地堆積物2、

地質図は山元・伴(1997)を用いました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 那須岳の3D地質図 那須岳の北西側から見た画像になります。

那須岳の3D地質図

vf3:火山扇状地堆積物3

 茶臼岳火山噴出物
C6:1408-1410ユニット、C56:峰の茶屋ユニット、C4:大丸ユニット、C3:八幡ユニット、C2:湯本ユニット、C1:大沢ユニット、

Nf2;那須野ヶ原扇状地堆積物2、Nf1:那須野ヶ原扇状地堆積物1、Of:御富士山岩屑なだれ堆積物、vf2:火山扇状地堆積物2、

 南月山火山噴出物
Bz:麦飯坂溶岩類、Ko:黒尾谷岳溶岩類、Oy:遅山溶岩類、Nk:那珂川岩屑なだれ堆積物、Tk:高雄山溶岩、Mg:前期噴出物

As:朝日岳火山噴出物、Kr:黒磯岩屑なだれ堆積物、vf1:火山扇状地堆積物1

 三本槍火山噴出物
S2:後期噴出物、S1:前期噴出物

Sr:白河火砕流堆積物

地質図は山元・伴(1997)、久保ほか(2007)を用い、1:25,000地形図から判読した流れ山を加筆しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 那須岳の3D画像 那須岳の北西側から見た画像になります。

那須岳の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

引用文献

山元孝広・伴雅雄(1997)那須火山地質図.地質調査所.
「那須火山地質図 1:30,000」ベクトルデータ 産業技術総合研究所地質調査総合センター,https://gbank.gsj.jp/datastore/
久保和也・柳沢幸夫・山元孝広・中江訓・高橋浩・利光誠一・坂野靖行・宮地良典・高橋雅紀・大野哲二・駒澤正夫(2007)20万分の1地質図幅「白河」.

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