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活火山の3D画像 由布岳

由布岳は成層火山と溶岩円頂丘からなる小型の火山で、最高標高は1583.3mです。由布岳の活動開始は3万年前以前と考えられていますが詳しい年代は分かっていません。由布岳の最新活動は約2000年前で、溶岩、火砕流、岩屑なだれの流出がありましたが、それ以降の活動の記録はありません。

■ 由布岳の3D画像 由布岳の西側から見た画像になります。

由布岳の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 由布岳の3D地質図 星住ほか(1988)による 由布岳の西側から見た画像になります。

由布岳の3D地質図

Y0:主火山体噴出物、Y1-Y8:側火山溶岩、Yd:塚原岩屑なだれ堆積物、Yp:池代火砕流堆積物、Y9:山頂溶岩

地質図は星住ほか(1988)をデジタル化したデータを用いました。 標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 由布岳の3D地質図 藤沢ほか(2001)による 由布岳の西側から見た画像になります。

由布岳の3D地質図

YB:由布岳主火山体溶岩、P1-P6:側火山溶岩、IK:池代溶岩、YS:由布岳山頂溶岩、Td:塚原岩屑なだれ堆積物、Npf:由布北麓火砕流堆積物、Spf:由布南麓火砕流堆積物

2200年前の噴火で池代溶岩(IK)の噴出、塚原岩屑なだれ(Td)、由布北麓火砕流(Npf)、由布南麓火砕流(Spf)の流出が行われたとされています。

地質図は藤沢ほか(2001)をデジタル化しました。 標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 由布岳の3D画像 由布岳の北東側から見た画像になります。

由布岳の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 由布岳の3D画像 由布岳の南西側から見た画像になります。

由布岳の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

引用文献

小林哲夫(1984)由布・鶴見火山の地質と最新の噴火活動.地質学論集,24,93-108.
藤沢康弘・上野宏共・小林哲夫(2001)火砕堆積物の堆積温度からみた由布火山の2.2ka 噴火.火山,46,187-203.
星住英夫・小野晃司・三村弘二・野田徹郎(1988)5万分の1地質図幅「別府」,地質調査所
5万分の1地質図幅「別府」ベクトルデータ(バージョンv01)産業技術総合研究所地質調査総合センター,https://gbank.gsj.jp/datastore/

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