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活火山の3D画像 箱根山

箱根山はカルデラ火山で、最大標高は神山の1437.7mです。箱根山はおよそ65万年前に活動し23万年前までにかけて成層火山を形成しました。27万年前から23万年前にかけてカルデラが形成され、それ以降の活動で中央火口丘群が形成されました。 1万年前以降の活動には、神山、二子山、冠ヶ岳を形成したマグマ噴火があります。およそ3千500年前には、冠ヶ岳の形成に引き続いて、神山が崩壊し岩屑なだれが発生しました。岩屑なだれは早川上流部を塞き止め芦ノ湖をつくりました。 歴史時代にも大涌谷でたびたび水蒸気噴火が発生しました。最新の噴火は2015年6月25日に始まった水蒸気噴火で火山灰の放出、熱泥流の発生が確認されています(神奈川県温泉地学研究所のウェブサイト)。

■ 箱根山の3D画像 箱根山の南側から見た画像になります。

箱根山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 箱根山の3D地質図 箱根山の南側から見た画像になります。

箱根山の3D地質図

地質図は長井・高橋(2008)をデジタル化しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 箱根山の3D地質図 箱根山の南側から見た画像になります。

箱根山の3D地質図

S1:ステージ1(65~35万年前)、S2:ステージ2(35~27万年前)、S3:ステージ3(27~23万年前)、S4:ステージ4(23~13万年前)、S5:ステージ5(13~8万年前)、S6:ステージ6:(8~4万年前)、S7(4万年前~現在)

地質図は長井・高橋(2008)をデジタル化しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 箱根山の3D画像 箱根山の北側から見た画像になります。

箱根山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 箱根山の3D画像 箱根山の西側から見た画像になります。

箱根山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 箱根山中心部の3D地質図 箱根山の西側から見た画像になります。

箱根山の3D地質図

ステージ7 後期中央火口丘噴出物 4万年前~現在
Ykm:冠ヶ岳溶岩、YKd:神山岩屑なだれ堆積物、:YFt:二子山溶岩、KYm:神山溶岩グループ、YKo:駒ヶ岳溶岩、YSo:早雲山溶岩グループ、YDk:台ヶ岳溶岩・小塚山溶岩・丸山溶岩

ステージ6 8~4万年前
Pyf:火砕流堆積物

ステージ5 前期中央火口丘噴出物 13~8万年前
Oby:屏風山溶岩・二子山下部溶岩、Ose:浅間山溶岩グループ

ステージ4 外輪山(カルデラ形成期)噴出物 23~13万年前
Kym:960m山(神山)溶岩、Seg:仙石火山体、Mkm:幕山溶岩、Hkm:本小松溶岩グループ、Fks:深沢溶岩グループ、Iwa:岩溶岩流グループ

ステージ3 外輪山(成層火山群形成期)噴出物 27~23万年前
Mrt:丸山火山体、Ngt:長尾峠溶岩グループ、Mj:明神ヶ岳溶岩グループ

ステージ2 外輪山(成層火山群形成期)噴出物 35~27万年前
Enu:江之浦溶岩グループ、Neb:根府川溶岩グループ、Kmk:米神溶岩グループ、Umu:海ノ平溶岩グループ、Umh:箱根峠溶岩グループ、Fkr:深良火山体、Ybt:山伏峠火山体、Mo:明星ヶ岳溶岩グループ、Srt:白糸川溶岩グループ、Kin:金時山溶岩グループ、Krn:苅野溶岩グループ

ステージ1 外輪山(成層火山群形成期)噴出物 65~35万年前
Yug:湯河原火山体、Oks:大唐沢溶岩グループ、Kri:狩川溶岩グループ、Htj:畑宿溶岩グループ

地質図は長井・高橋(2008)をデジタル化しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 金時山から見た大涌谷の噴煙 2015年7月24日撮影

箱根山

■ 大涌谷と冠ヶ岳

大涌谷

■ 長尾峠から見た神山岩屑なだれ堆積物 中央奥が神山・冠ヶ岳、左の高まりが台ヶ岳

箱根山

■ 真鶴岬 遠景が箱根山

箱根山

引用文献

長井雅史・高橋正樹(2008)箱根火山の地質と形成史.神奈川博調査研報(自然),13,25-42.

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